秘密がバレる時-2

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「皆にバカじゃないぞアピールができたかな?」 理の顔は暗いけれど、私は明るい顔を崩さない。 「できていたらいいんだけど」 理はまだ無言でいるから、私は理の小さな身体をギュッと胸に閉じ込めた。 まだ彼はランドセルをしょっているため、私の両手の位置はちぐはぐ。 それでもギュッと寄せた。 「理、心配してくれてありがとう。もう、理、優しい。大好き!」 理はどれだけのものを抱えているのだろう。 私に簡単に移すことができるといいのに……。 強く閉じた瞳から涙が溢れ出た。 理の背に隠れていてよかった。 すぐさま、袖で拭く。 「私は本当に大丈夫だよ。元気だけが取り柄なんだからね。 私は理がおじいちゃんになっても元気でいる予定なんだから」 理が鼻を“クスッ”とすすった。 少しして、胸辺りに冷たさを感じた。 バカな私はどう声かけしていいかこれ以上はわからない。 だから、しばらくの間、理を抱き締め、「お腹減ったね?おやつなんだった?」と口にし、彼の返事を待った。
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