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「今日のおやつはおはぎだったよ」
いつもの口調で返ってきたのはずいぶん後。
私はまた浮かんだ涙を袖で拭きつつ「わぁ、やった」と大袈裟に喜びの声をあげた。
リビングへ行くため、久しぶりに理と手を繋いで、階段を下りた。
泣いたせいもあったのか、理はおはぎを食べた後、珍しくこたつで昼寝を始めた。
私は理の髪をゆっくりと撫でながら、絶対に長生きしようと思い、ずっと側で見守っていこうと決めた。
珍しかったのは夕方だけじゃない。
夜、理は私のベッドに潜り込んできた。
半年間、理がここまで甘えてくるのは初めてのこと。
母は“熱が移るわよ?”と心配したけれど、大丈夫だと言いはり一緒に寝た。
最近では毎日啓さんと電話をしていたけれど、今夜は電話もメッセージも送らなかった。
何度かスマホがメッセージを受信する音を立てていたけれど、理を優先した私だった。
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