秘密がバレる時-2

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「舞ちゃん、いってくるね」 ギュッと手を握り、理は笑顔を乗せ家を出ていく。 私は「いってらっしゃい」と手を振って、見送った。 一日経ち、私の熱はすっかり平熱に戻った。 理の安堵はかなりのものだったようで、私の熱が平熱に戻ったことを確認してからは昨晩の頼りない顔は見せず、笑顔だった。 理が元気を取り戻したことへ安堵した私は、バイトへ行く準備を始める。 メイクをし、服を着替えた時だった。 スマホがメッセージを受信した。 「……そうだった」 すっかり存在を忘れていたスマホを取り、中を覗く。 メッセージが5件きており、それはすべて啓さんだった。 「返さなきゃ……」 そう思った時、スマホが着信音をたて始め気が逸れた。 直だった。 告白のことを思い出し胸がどぎついたけれど、電話の内容は私の体調確認。 そして続けて郁ちゃんが風邪で休みだという報告。 色気のない話にホッとしつつ、郁ちゃんがいないから早く行かなければと、“アルマ”へ急いだ。
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