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啓さんのゴールデンウィーク休みは明後日から五日間。
ちなみに私は明明後日から三日間。
誘ってもいいものだろうか。
誘うなら早い方がいい。
美琴を誘うことも考えたものの、啓さんと行きたいと思う気持ちが照れに勝り、スマホを手にしたのはその日の夜だ。
啓さんにまず電話で「あの、明明後日かその次の日、ご予定はございませんか?」とかなりかしこまった様子で尋ねた。
啓さんとはゴールデンウィーク中、会う予定はなかった。
私は理に付き合おうと思っていたし、彼もそのつもりで誘ってもこなかった。
彼はいつでも“二番目”という立場でいてくれる。
彼からは「予定?特にないよ」と返ってきた。
胸がドキドキとうるさい。
私は息を大きく吸った。
「あの、では、私とホテルに泊まりませんか?」
すごい誘い方。
慣れてない故の誘い方。
それに啓さんは驚いたのだろう。
突然「えぇ?」と言い咳き込んだ。
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