部屋の中まで

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それから夜が明けるまで、眠ることもできず足に怯えていた先輩だったが、結局それ以降音も姿も見ることはなく、その正体や目的はずっと謎のままなのだという。 「お前も夜道で足音聞いたら気をつけろよ。俺はもうこりごりだわ。二度とごめんだよ、あんな気味の悪いことは」 その足音を聞いた日から、先輩は夜の外出を極力控えるようになったそうだ。
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