三つの盆

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今夜の宴が終わろうとしていた。 一人去り、また一人去り、閑散としたその場に残ったのは、娘と従者と奴隷の3人だけとなった。 そして、従者は「盆を!」と言ったが、 下手にいる奴隷は、自分の持つ盆に何も載っていないため、目をパチクリした。 「早く、盆を!」 従者は一段と大きい声で命じると、オドオドしながら向かってくる奴隷を見、その場から去った。
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