013.花を拾った夜(1)

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013.花を拾った夜(1)

【主な登場人物】 ・譲治(じょうじ)(ジョージ)  このシリーズの主人公。  達哉に拾われた後、ボスの元で生きていくための様々なスキルを身に付けてきた。総務部という名の、ボス直属の雑用係を任されている。 ・ボス  譲治が所属する組織(企業)のトップ。多くのグループ企業を束ねる存在。  怪しげな関西弁を話すが、日本人かどうかも疑わしい。 ・キャサリン  ボスの専属秘書。  事務職からボスの管理まで、完璧にこなす金髪碧眼の美女。ボスと深い仲であることは、周知の事実。  ナイフを握らせると、右に出る者はいない。 ・優華(ゆうか)  会員制高級クラブ『クラブ優華』のママ。  かつて達哉と恋仲にあった。達哉を忘れられない一方で、現在付き合っている譲治への愛情が日々深まっている様子。譲治のことを唯一『譲ちゃん』と呼ぶ(呼べる)存在。 ・達哉(たつや)  半殺しにされて転がっていた譲治をコンビニの脇で拾う。以来、彼が新人の頃から面倒を見ていた先輩であり、上司だった。  10年近く前、とあるミッション中に譲治と共に捕らわれ、拷問の果てに絶命。 ・裕太(ゆうた)  総務部所属。譲治の直属の部下。  茶髪で背が低く、ベビーフェイス。いつも茶系統のスーツを着用。譲治は密かに『仔熊』と呼んでいる。  見た目に反して戦闘能力が高く、気が強い。 ・金岡(かなおか)  総務部に所属しているが、金融部門にも携わり『金満興業』では部長の肩書きを持つ。  いかつい容貌に似合わない、派手な色のスーツをいつも着ている。  『アンナ』という気の強い彼女と同棲・婚約中。また、世羅(せいら)という大学生の妹がいる。 ・(みつぐ)  外商部、対アジア方面所属。バイリンガル。  常に冷静沈着で、感情の温度が低い。黒が似合う男(笑)。愛車も黒のプリウス。 ・脇坂(わきさか)  医療部に所属する研究員(班長)。譲治と同い年で、タメ口で話す程度の知り合い。 ・藤浪祐彌(ふじなみゆうや)  指定暴力団・松浪組の本部長。現組長の三男。  細い顎、長い睫毛、モデルのような美形。  『松浪建設』の代表取締役。 ・小泉政五郎(こいずみまさごろう)  組織犯罪対策部(旧刑事部捜査四課)、通称マル暴所属の刑事。  上司(上層部)は、ボスの会社と通じており、そのため上司命令で違法行為も行う。
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