第四章 三十三回目の正直

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 もうすぐ高橋君と待ち合わせしてる駅。  完全に遅刻だ!  ヤバイ――足がめっちゃ痛い!  やっぱりスニーカー履いてくれば良かったかな  でもダメ!  折角こんな日のために買っておいたヒール付きだもん。絶対に高橋君に見てもらうんだからッ! ――今日履かなかったら、ずっと履く機会ないかもだし。  うわっ、何あの車。すっごいスピード。  私もお父さんに車で――絶対送って貰いたくない!  初デートでお父さんに送って貰ってたら絶対引かれる。  あっ、やっと駅が見えてきた。  ――ヤバイッ!  マジで高橋君来てる! キャーッ! どうしよう?  スカートOK。シャツ大丈夫。髪、ハネてる!  もう良い――ここまで来たら諦めよう。  あとは笑顔。  あぁ、どうしよう。――私チョー笑顔だ!
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