第二章 出発

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 初デートで遅刻なんて、最悪すぎる!  折角デートに誘ってくれたのに、時間にルーズな奴だって思われちゃうよ。  違うからね? わたし全ッッッ然、時間は守る方だからね?  はぁ、こう言う時はスニーカーで良かったって、本当に思う。  でもこの前見た、あのヒール付きの靴。  デートに誘われるの分かってれば、絶対に買ったのに!  でも、ヒールだったら絶対に遅刻してる……。  ヤバイッ! また少し泣けてきた。  頑張って私! 絶対間に合うから! それに遅刻しても高橋君なら絶対許してくれる! ――多分――そのハズッ!  待ち合わせの駅まで後もう少し!  ヤバイッ! どうしよう? 凄い苦しいんですけど。  このまま走る?  でも着いたらもの凄い顔になってそう!  いやでも遅刻しそうなのに走って来ないヤツってヤバくない?  あ~もうッ! どうしたら良いの!?
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