『神々の不思議な物語』 1、万物の始まり

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『神々の不思議な物語』 2、国生み神生み 万物創世の神が最後に現れた夫婦神 ナギ男神、ナミ女神が天上の世界から下界を覗いた。 下界には洋々とした大海 波が漂い何も見えない。うっすらと水平線霞がかかる。 二人は、天の浮橋に立って長い長い「天の沼矛」棒で大海をかきまぜた。 何度も何度も混ぜていると棒の先からポタリ、ポタリと塩の雫が落ちて、 溜まり溜まって島が出来た。 二人の神は顔を見合わせて、 「降りてみようか」 「降りよう」 男神と女神は天の浮橋から紐のようなもので伝って降りた。 二人は「八尋殿」と言う神殿を立てた。 男神だけでは万物は生まれない。 女神だけでは万物は生まれない。 二人の神は交わることで万物が生まれることを理解できた。 それには決まりがあって合言葉が必要と知った。 男神は左回りで「あなにやし、えおとめを」と言った。 女神は右回りで「あなにやし、えおとこを」と言った。 合言葉を言うと不思議なことに島々が出現した。 瑞穂の国の創世として、 淡路島・四国・次に隠岐の島・九州を生み、壱岐島・対馬を生み・佐渡島を生んで最後に本州を生んだ。 国生みと言う大役を終えて帰りに、吉備の児島、瀬戸内海の小豆島、 次に大島、次に女島を、次に両児嶋を生まれた。先に生まれた国生みの島々を大八嶋国と言う。後から生まれた児嶋は島で合計十四島の国生みがなされた。 国生みの神が生まれた後に 神生みの神が土石・石・砂・住居の出入り口・家屋・風・海・水・次に女神などからイザナキ神・イザナミ神の間に生れ神と、孫神十六神、合わせて三十四神生まれた。イザナミは嘔吐や糞や尿などから鉱物・穀物など生産に関わる神々など合わせ十八神が生まれた。 万物創生に神々を生むにはイザナキ神・イザナミ神の夫婦神だけでは成り立たず、孫神などによって森羅万象の現象の神々を生めることになった。 国生みと神生みを終わって安堵した二人は初めて互いの顔を見つめ合った。 「ナミ神はなんて美しい女神だろう」 「ナギ神はなんて凛々しい男神であろう」 互いに愛しく思えた。 3、イザナミ神の死  生産に関する神々を生み始めて三神目の
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