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『神々の不思議な物語』
3、イザナミ神の死
生産に関する神々を生み始めて三神目のヒノカグチを生んだ時には難産で陰部に火傷を負ってしまった。
病床で苦しみながら嘔吐や糞や尿から穀物・鉱山・土・生成の神など八神の神々が生まれた。
イザナミ神は火傷がもとで病床に就き亡くなったしまった。
「どうしたイザナミ、なぜこんなことになるんだ」
イザナギは泣き叫び、絶望にどうする事も出来なかった。
「何故、お前が死ななければならないのか」
号泣したイザナギは
「そうだ、お前が生まれたからイザナミが死んだ」
我が子の迦具土を睨みつけ、十握の剣を取るなり
愛する妻を失ったイザナキ神の怒りは収まらずイザナキ神は十握の剣を抜き、
「いとしい我妻よ、お前ひとりを引き換えに出来ようか」
我子のヒノカグチを切ってしまった。
迦具土の体はバラバラに切り捨てられ、血が八方に飛び散った。
その飛び散った血液から神々が生まれた。
火之迦具土の体からは血が飛び散って、血液から八神が生まれ、頭部・胸部・右腕・左腕・腹部・右足・左足・陰部・十拳剣などから十八神々が生まれた。
そして横たわる妻の枕もとに腹這いになって声を上げて泣かれた。
イザナキ神は泣き悲しみ足元にすがったが、どうすること出来ず遺骸を出雲国と伯伎国の境い目の比婆山に葬った。
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