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(ザー、ザー、ザー、ザー…)
夜7時半頃のことでありました。
外は雨が激しく降っていました。
またところ変わりまして、家の居間にて…
家の居間には、奈和水(なおみ)と半兵衛と金毘江と由宇李(ゆうり)がいまして、晩ごはんを食べていました。
テーブルの上には、ごはんとみそ汁とあじのひらきとつくだ煮とたくあんとひじきときんぴらゴボウが置かれていました。
家族は食卓に詫間がいないことを分かっていて心配しようとしていませんでしたのでますますムカンシンになっていたようでありました。
そのために、詫間が食べる分は作っていませんでした。
兼伊知は、今も取引先の会社に行っていまして必死になってあやまっていましたが許してもらえる見込みはなくなっていました。
そんな中でありましたが、由宇李がしゅうさくと結婚することをやめたいと金毘江に言いましたので、金毘江は半兵衛にあつかましい声でこう言うたのでありました。
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