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「たしかに…あなたのおっしゃる通りになんの申し分のない学歴ではあるけれど、それでもいかんもんはいかんのよ!!」
「どうしてなんだね…各務原の名門の私立学園の卒業のどこがいかんのだ…」
「はぐいわね(イライラする)!!いかんものはいかんと言うているのよ!!」
金毘江は、ひと呼吸置いてから半兵衛にわけを話しました。
「幼稚園から大学・大学院までラクチンな学園生活を送ってきた…卒業後は、親御さんのコネで愛知県庁に就職をしたけど、正規雇用ではなく1年契約の契約職員として働いている…うちはそれを聞いて思い切りあきれているのよ!!」
「オイ、どうしてそんなにひどいことを言うのだね…しゅうさくさんだって苦労しているのだぞ…」
「やかましいわね!!幼稚園から大学院までラクチンな学園生活を送っていて親御さんのコネで就職したのだから社会に出たあとせこい目に遭ってしまったのでしょ!!しゅうさくは浮世の世知辛さをゼンゼン知らないから、いつまでも契約職員のままなのよ!!」
金毘江は、半兵衛に怒りを込めてこう言うたのでありました。
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