15人が本棚に入れています
本棚に追加
1
時は2019年7月26日の夕方4時過ぎのことでありました。
場所は、名古屋市熱田区金山の伊勢山にあります一戸建ての家にて…
家の台所では、怒和島奈和水(ぬわじまなおみ・42歳)がいまして、お料理をしていました。
この日、守山区にありますビール工場へ出稼ぎに行っている夫・兼伊知(けんいち・47歳・契約社員)が休暇が取れたので久しぶりに家に帰ってくることになっていましたので、とびきりのごちそうを作っていました。
この日の晩ごはんは、ローストビーフとポトフとグリーンサラダでありました。
奈和水は、所定の時間が来たらガスの火を調節するなどをしなければなりませんでしたが、そこへ居間に置かれているうぐいす色のプッシュホンのベルが鳴っていたので電話に出ていました。
(チリリリリリリリン…チリリリリリリリン…チリリリリリリリン…)
「はい怒和島です…どうしたのかな…悩みを聞いてほしいって…」
電話は、高校時代の友人からでありました。
奈和水は、高校時代の友人の悩みごとの電話に夢中になっていたので、所定の時間にガスの火を調節することを忘れていたのでありました。
それから20分後のことでありました。
この時に、兼伊知の母で奈和水の義母・金毘江(ことえ)が帰宅したのでありました。
その時に、台所に設置しているガスの警報器がけたたましいブザーを鳴らしていたので、大急ぎでガスを止めに行きました。
(ビー、ビー、ビー、ビー…)
金毘江は、大急ぎでガスの火を止めましたが、せっかくのお料理が台なしになってしまったので怒り狂ってしまったのでありました。
それなのに、奈和水は電話でおしゃべりに夢中になっていたのでありました。
金毘江は、電話でおしゃべりに夢中になっている奈和水に思い切りブチ切れていたので、電話をガチャーンと切ってしまったのでありました。
(ガチャーン!!プーッ、プーッ、プーッ、プーッ、プーッ…)
電話を切られてしまった奈和水は、電話を切った金毘江に対して思い切りキレてしまったのでありましたので、嫁姑間でひどい大ゲンカになってしまったのでありました。
最初のコメントを投稿しよう!