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どのくらい経っただろうか、僕の目にはお父さんとお母さんがいると思われる砂浜が見えてきた。
「イルカさん、ありがとう!」
僕の心が不安から安心に変わろうとした時、
「きゅきゅ!!きゅー!」
イルカは、急にスピードを上げて浮き輪をつついてきた。
「どうしたの!?」
僕は後ろを見た。そこには、ものすごいスピードで迫って来る背びれを見ることが出来た。
「もしかして…サメ?」
僕はもう何が起こっているのか分からなかった。頭が真っ白になったみたいだった。
「きゅー…」
その鳴き声に僕は、必死で叫んだ。
「お願い!!イルカさん僕を一人にしないで!もう少しで砂浜に着くからお願い頑張って!!」
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