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ミカンの学校
量子論に置いて、人間の目で見えない物は、何が起きているか認識出来ません。
愛媛県のとある工場。
出荷を待つミカンの箱も同じで、フタを閉じられた箱の中では何が起きているか、人間にはわかりません。
箱の中では、何が起きているのか――――。
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箱に規則正しく詰められた、ミカンの生徒を前に、教師のミカンは解説をする。
「と、言うように、人はミカンの上に、ミカンを乗せる。誰の言葉か分かる人?」
この問いに、対し不真面目な回答が返って来る。
「ははは! バカじゃねえの? 先生。何言ってんのか、解んねぇーよ!」
ガラの悪い不良のミカンが、ミカンの教師を侮辱すると、すかさず、頭の良さそうなミカンが制止する。
「君、授業中は静に、クラスのみんなが迷惑しているじゃないか」
ガラの悪いミカンは、突っかかる。
「うるせえ! このインテリ童貞! お前から、童貞臭がハンパねぇんだよ!」
頭の良さそうなミカンが、思わず一歩引く。
「しししし、侵害だ! イイイ、インテリが童貞とは、だだだだ、誰が決めたんだ!?」
「思った以上に動揺してんなぁ」
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