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ヒャッハァ~♪ 言っちゃ悪いけど最高に痛快だ。ぜひともその場に居合わせたかったなぁ。
「星ちゃんは時間に余裕があったから迎えに来ただけ、って言ってたけど、本当は彼女たちを牽制するためにワザとそうしてくれたんだよね……。そのおかげで次の日から私に対する接し方がガラッと変わったの。なんていうか……一目置かれているって感じ?」
ブハッ。なんてわかり易い後輩たちなんだ……! 目に見えるものでしか価値を計れないっていうところは苦笑してしまうけど、それを逆手に取れば御しやすいタイプでもあるってことなんだろうな。星ちゃんはそこを上手く狙って彼女たちをギャフンと言わせてくれたのだろう。グッジョブ!
「良かったね! これで職場の居心地も少しずつ良くなって行くんじゃない?」
ホッとしながらそう言うと、丸ちゃんも心から安心したような柔らかい表情を浮かべた。
「うん。そうなるといいなぁ、って思う。本当に星ちゃんやまどかちゃんたちのおかげだよ。ありがとう」
「いやいや、星ちゃんはナイスアシストだったけど、私は単なるキッカケに過ぎないと思う。すべては丸ちゃんが変わろうと意識を変えて、勇気を出した結果だよ」
目の前の問題に自分でタイミングを決めて踏み出すのはなかなか難しい。でも丸ちゃんはそれをやってのけたのだ。足踏みしていた彼女が良い方へ向かうお手伝いができたことに、私の胸は素直な嬉しさでいっぱいになった。
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