3. 博士課程1年・4月・初旬

18/18
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/404ページ
そんな彼の名前の歴史のとおり、 彼はブルネイ王室の皇太子のロイヤルウェディングにも招待され、 出席したんだ。 僕は、 彼がその会場で、 我が国のテレビ局のインタビューに答えているのを見て、 目が点になった。 インタビューアーも、 彼の我が国の言語の流暢さには、 驚いただろうね。 彼が、 大学に戻り、 テレビのインタビューについて、 上手い画になっていたことを、 僕は彼に伝え、 幾つかある引き出物の中から、 クッキーをもらった。 とても美味しかったよ。 彼は王族の血を引き、 裕福で、 しかしながら、 イギリス文化に染まっている。 金持ちぶってない。 至って、 普通のイギリス野郎、 いや、 日本人だね。 そんな、 頼もしい「ブルネイ」が、 僕と、 三年という時間を過ごす。 そして、 ラマダンも三回やってくる。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!