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1308.
「おはよ、スバル」
「はい、おはようございます。ヒロくん」
正座で縁側に一人日向ぼっことは……
いや、外は海だったから陽は当たらないのか?
「隣、いいかな?」
「どうぞどうぞ」
彼女の隣に座って胡座かくと、スバルはささっとすり足で器用に僕の方へ寄ってきた。
「あ、あのっ、スバル?」
「何ですか?」
ちょうど肩をくっつけて座っている状態だ。つまり、その、
「当たってるんだけど……」
「当ててますので」
そんな澄ました顔して言われてもっ!
「何? 色仕掛け?」
「心外ですよ、ヒロくん。そんなこと言うなら、三食抜きにします」
「えっ!?」
思わず飛び退き、土下座する。
「ごめんなさい、調子に乗りました! スバルさんの料理は美味しいので三食抜きは嫌です!」
「本当ですかぁ?」
彼女が悪戯な笑みを浮かべる。
僕は何度も頷くしか無かった。
「もうっ、ヒロくんってばぁ!」
また満面の笑みで抱きついてくる。今度は顔がたわわな胸に埋まった。とても柔らかくて、暖かい……
神様、僕、こんなに幸せでいいのでしょうか?
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