ドロップβ

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76. ひとまず汗を流そうと、風呂に入ることにした。 のれんを潜るとそこは、銭湯そのものだった。 というか男女で別れて無かったっぽいけど、大丈夫なのか? 「まぁ、いいか」 服を脱ぎ、扉を開くとそこはもう確実に銭湯だった。奥にはおっきく富士山の絵が描かれている。 「な、ま、マジかよ……」 驚きつつも、とりあえず体を洗うことにした。 「ふぅ…気持ちいい…」 シャワーの温度も申し分なし。今のところは大満足だ。 では、お待ちかね。湯船に浸かろう。 「掛け湯を忘れずに……よし!」 足をお湯に入れる。ちゃぽんと音がして、童心に帰ったような気持ちになった。 「ふぅ、あ~~」 温かいお湯が体に染み渡る。 「極楽極楽……」 そこから僕は、1時間も入っていた。
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