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 え、今わたしが通ってる学校も十分にいいところじゃないか、ですって。  そりゃ婦警さんからすればいい学校かもしれませんけど、わたしには格落ちって感じです。  ふーん、やっぱり生意気ですか、こんな考え方。  (しゃく)に触ってごめんなさい。  だけど、あんなに勉強したのに。テストだって大きなミスはしなかったのに。  どうして落ちたか、わかってるんです。面接でやっちゃったんです。  ハキハキした子を演じようとして、おじさんたちが次に質問しようとしていることまで、聞かれる前から答えちゃったんですよね。いくつもいくつも。  おじさんたち、心の中がぐらぐらになって、さっきのお姉さんみたいに顔が真っ青でした。  よく、相手の気持ちになって考えましょう、なんて言うけど、あんなの嘘ですよ。  本当の気持ちを言い当てられると、人ってものすごく怒るんです。あと、恐がられたり。  無理して笑顔を作る人もいるし、黙りこんで無視されたり。気持ち悪がられるだけ。  きっと大昔なら、魔女の烙印を押されて、火あぶりにされたはず。よかった。野蛮な時代じゃなくて。
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