イケメンモンスターを産み出していいですか!?

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10階層は新たなイケメンモンスター、マッチョな肉体にブーメランパンツを履いたイケメンオーガがお出迎えしていました。切れてる切れてるー。ポージングを見た冒険者は8階層とは違う意味で硬直した。あ、襲いかかった冒険者がいたけど硬い筋肉に刃が通ってないや。ラリアット食らって延びちゃった。 かたや戦闘ではなくポージング勝負をしている冒険者もいた。フロントダブルバイセップスは上腕二頭筋を魅せる、勝敗はイケメンオーガに軍配があがる。悔しそうに打ちひしがれる冒険者の肩を叩きサムズアップ。あ、これあかんやつだ、観るのやめよう。 10階層の宝箱の中はは言わずもがなプロテインをチョイス。これで君も明日からマッチョメン!10階層にたどり着けた女性冒険者も逞しいサイドチェストで魅せたそのお胸(筋肉)へメロメロになって飛び込む始末。肉弾戦を好む冒険者ご愛用になるのは時間の問題だろう。 さあ、遂に来ました11階層。イケメンケットシーは爽やか好青年の細マッチョ。猫耳と尻尾のフサフサに加えて鍛え上げられた無駄な脂肪の無いエイトパックの腹筋にあなたはもうイチコロ!血走った眼をした女性冒険者が殺到しましたとさ。 11階層の宝箱の中はトロピカルジュース。一夏の恋の時間に持って来いの一品ですね。此処にはテーブルと椅子、ストローを設置しました。恋人が1つの器にストローを2本刺して一緒に飲むアレですよ。その場でカップル成立です。 12階層に控えしはイケメンリザードマン。鱗肌の艶やかな美形は爬虫類好きにはたまらない事でしょう。宝箱の中はカクテルをご用意致しました。甘く切ない大人の時間に持って来いの一品。飲み過ぎ注意です。ただ今の所11階層が冒険者の限界の模様。12階層に足を踏み入れる迄には至りませなんだ。 13階層と14階層のモンスターはまだ決めかねています。このままイケメンモンスターを続けるべきなのかどうか。最近女性の割合が半分を超え始めた影響か、階層の到達速度が低下しているのだ。駆け出し冒険者が下層をウロチョロするのは構わないのだが、熟練冒険者が中層で足踏みする事が多いのだ。何かモチベーションを上げた方が良いのかね? と言うわけで、試しにイケメンモンスターではなくプリティモンスターを召喚してみようと思いました。男どもは引っかかってくれるだろうか? 「プリティゴブリン『サモン』!」 魔方陣が現れてモンスターが出てくる。果たして結果は?
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