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「マスター、体を与えて頂き感謝致します。この体はダンジョンコアと直結しており、いかなる場所でもダンジョン内であれば移動可能です。又、ダンジョンコアの有るこの部屋でなくとも、アバターである私めを経由してダンジョンにおける創意工夫の指示が可能となっております」
「うん、超有能な従者(ショタ)ゲットだね!」
「現在このダンジョンは全10階層の構造となっております。モンスターや罠、宝箱等の配置は未実行の状態です」
「モンスターの配置はどうやれば良いの?」
「ダンジョンコアに触れる、又はアバターの私めに触れながら召喚可能なモンスター名の後に『サモン』と唱える事でモンスターを召喚出来、配置場所はメニューウィンドから階層を選んだ後選択可能なモンスターを選べば実行可能です。メニューウィンドは『メニューオープン』と唱えるか、指先で中空に二度四角を描いてから左右のどちらかに指を動かせば展開します」
後半部分を聞き終える前に私はアバターの体を抱き締める。お触りし放題なんですね!頭を撫でながら、どのモンスターを召喚するか考える。ポピュラーなアレにしよう。
「ゴブリン『サモン』!」
すると、離れた地面に魔法陣が浮かび上がりそこからモンスターが出てくる。
うん、正しくゴブリンである。ジェスチャーの方も試そうと、指先で四角を二度描いてから指を横に振る。メニューウィンドが展開された。ちょっと恥ずかしい気もするが楽しい。
1階層を選択して実行、再び魔法陣が浮かび上がり、ゴブリンがその中に入って消えた。メニューウィンドには1階層にいるモンスターの数が「1」になっていた。
面白いと感じ、1階層をゴブリンだらけにしてからふと、宝箱や罠の設置方法を聞いていない事に気付く。
「ねえ、宝箱の設置はどうやれば良いの?」
「宝箱は階層に自動でランダム配置されます。中身はメニューウィンドから選択するか、ダンジョンに挑戦した冒険者がその階層で紛失したアイテム等が保管されます」
「罠の設置はどうやれば良いの?」
「罠は中層以降から設置可能で、メニューウィンドからダンジョンマップを表示して、階層の数字×2個設置出来ます。現在全10階層なので罠は4階層から設置可能で、4階層には8個設置出来ます」
取り敢えず罠はまだ考えないでいいや。2階層にスライム、3階層にコボルトを配置して様子を見る事にしよう。あ、宝箱の中身を考えてなかった。
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