イケメンモンスターを産み出していいですか!?

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ゴブリンは倒されるとポリゴンが壊れた様に消えて石みたいな物を落とした。 「ダンジョンで産まれたモンスターは倒されると実体が残らず、魔石をドロップします。魔石は地上で生きる人の生活や魔道具等のエネルギー源として利用されています」 「へー」 冒険者はドロップした魔石をしまい、奥へ進む事なく入り口へ戻って行った。 「あれ、なんで帰るんだろ?」 「ここがダンジョンであると確証を得たので近くの冒険者ギルドへ報告しに戻ったのでしょう。これから多くの冒険者がこのダンジョンに訪れる様になります」 「そっか、じゃあ今日は4階層以降のモンスター配置をやっておかなくちゃね」 それから私は4階層にオーガ、5階層にケットシー、6階層にリザードマン、7階層にドラゴンを配置し始めるのだった。 「魔力の増加を検知、ダンジョンに侵入した個体が複数あります」 数日後、ダン君がそう発言したので配置を一旦止める。前回巨大なモニターを展開していたダン君のジェスチャーを真似してみると、成功した様で中空に現れた。 「今回は4人組みたいね。回復役なのかな?女性が混じってる」 前回来ていた3人に加えて、杖を携えたローブ姿の女性が加わっていた。本来のパーティー編成なのかは不明。観察していると出逢うゴブリンを次々と倒していき魔石を回収して行った。 「あ、宝箱の有るエリアに侵入して来た」 ダンジョンの広さは結構有るみたいで自然の迷路の様になっていた。宝箱がランダム配置されていたエリアに冒険者達が辿り着いたのだ。 やがて冒険者達が宝箱を見つけると、男が1人だけ近づき宝箱を探る。罠なんてないよー、罠みたいな味がするよー。 罠がないので警戒を緩め、宝箱を開けて炭酸飲料の革袋を取り出す。中身が液体と判断した様で栓を外して手に少しだけ垂らす。シュワシュワに警戒しつつも口に含む。未知の味だよねー。毒でないと思ったか今度は栓から直接口にする。他の冒険者も交代で口に含む。男女問わず口移しに抵抗はない様だ。というかそれどころではないのかもしれない。全員飲み終えて残りを誰が飲むかで揉め始めてるし。 「この世界にはまだ炭酸飲料は存在してなかったのかなー」 「炭酸飲料とは何ですか?」 「あ、知らないんだ。じゃあ飲んでみる?」 メニューウィンドを展開して炭酸飲料を生み出す。今回はグラスに氷を入れてストロー付きの特別仕様。ダン君に渡して飲んで貰う。
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