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結婚ふてぎ
小百合??
私の名前を呼ぶ、父の最後の声だった。
叫ぶような、大きな声の記憶がある。
私の父は、警察官と、聞いていた。
二年前から私の母と同居することになった。
父は私が中学3年の大晦日古い物置小屋になってる所で、中に浮いていた。
発見者は私である。
ベルトを柱にかけ、父は首を釣った。
発見したとき、嘘だ??
目を開けると、父は、顔が紫色になっていて、上ったであろう椅子は倒れていた。
お父さん……と、呼び掛けても、ぐったりしている。まだ身体は暖かかった。
私では下ろすことも、ベルトを緩めることも不可能だった。
すぐに、自動車学校の用務員さんの家に行って知らせた。
それからが、大騒ぎだった。
まだ中学の私に、その現場を見せまいと、何故か用務員さんの家で留守番をするよう言われ、そのとうりにしてた。
テレビがついていた。
その日は大晦日。紅白歌合戦が写ってた。
母は男の人と家を出てた。私には友達と母は、言ってたけど、いつか迎えに来るからね??と、私に言い聞かせ、男の人と出かけていった。
父が自殺したのは、母が出て行ってから一週間は、過ぎてたと思う??
私は、いつ電話がなるのではと、母からのTELをずっと待っていた。
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