結婚ふてぎ

1/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ

結婚ふてぎ

小百合?? 私の名前を呼ぶ、父の最後の声だった。 叫ぶような、大きな声の記憶がある。 私の父は、警察官と、聞いていた。 二年前から私の母と同居することになった。 父は私が中学3年の大晦日古い物置小屋になってる所で、中に浮いていた。 発見者は私である。 ベルトを柱にかけ、父は首を釣った。 発見したとき、嘘だ?? 目を開けると、父は、顔が紫色になっていて、上ったであろう椅子は倒れていた。 お父さん……と、呼び掛けても、ぐったりしている。まだ身体は暖かかった。 私では下ろすことも、ベルトを緩めることも不可能だった。 すぐに、自動車学校の用務員さんの家に行って知らせた。 それからが、大騒ぎだった。 まだ中学の私に、その現場を見せまいと、何故か用務員さんの家で留守番をするよう言われ、そのとうりにしてた。 テレビがついていた。 その日は大晦日。紅白歌合戦が写ってた。 母は男の人と家を出てた。私には友達と母は、言ってたけど、いつか迎えに来るからね??と、私に言い聞かせ、男の人と出かけていった。 父が自殺したのは、母が出て行ってから一週間は、過ぎてたと思う?? 私は、いつ電話がなるのではと、母からのTELをずっと待っていた。     
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!