安易に語れる事ではないけれど

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安易に語れるものではないけれど。 3.11 私なんかが安易にあーだこーだと語れるわけもないのですが、 やはり心に思う部分は多々あるわけで。 今、母の実家のあった場所には巨大な防潮堤が建設されて、あの頃の町並みはもうありません。 母の実家は全部、津波に流されました。 海岸から徒歩10分。 長年あの地に住んでいて、多少なり津波は来てもあんなのは初めて経験したと祖母は言いました。 運良く町役場の防災車に助けてもらい、高台に避難して助かった祖母。 そんな祖母に会えたのは震災から約1ヶ月後。 会えた瞬間、祖母の温かい手を握って涙が止まりませんでした。 大正生まれの御歳94歳。 大好きな祖母の事はまた改めて記載したいと思います。 まだまだ苦しい思いをされている方々がたくさんいらっしゃいます。 完全に元通りに戻す事は出来ないけれど、進化しながら、徐々に前に進んでいく街を応援していければと思っています。
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