とある都市伝説

3/5
前へ
/10ページ
次へ
自分は草木を掻き分けとある山奥に向かっていた 何があるのか、場所も知らない そもそも、存在すらあやふやなもので本当にあるかもわからない それでも、それに縋り付くしかなかった 自分の目標を成し得るために 「はぁ…はぁ…」体力には自信のあった方だが それでも登山道の無く、行く先の定まらない中 歩を進める事は何事にも代え難き辛さがあった 何故こんな所にいるのか その発端はとある都市伝説にある ”殺人を犯して逮捕された殺人者達がいつの日か、この山に訪れていた”という物だ それだけならただの偶然かもしれない でも、これに”ほぼ不可能な殺人”という言葉が付けばどうだろうか。 そう、物理的に”ほぼ不可能”であったとしても その殺人は成し遂げられる そして、その犯人は口を揃えて 「無我夢中でやった」という意味の証言をするという。例えそこに合理性が無かったとしても この事が明るみになったのは、その不可能とも言える殺人が出始めてから、だいぶたった頃 警察がこの事実を発見し、この山を調査した事からこの様な噂となったと言える
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加