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自分は草木を掻き分けとある山奥に向かっていた
何があるのか、場所も知らない
そもそも、存在すらあやふやなもので本当にあるかもわからない
それでも、それに縋り付くしかなかった
自分の目標を成し得るために
「はぁ…はぁ…」体力には自信のあった方だが
それでも登山道の無く、行く先の定まらない中
歩を進める事は何事にも代え難き辛さがあった
何故こんな所にいるのか
その発端はとある都市伝説にある
”殺人を犯して逮捕された殺人者達がいつの日か、この山に訪れていた”という物だ
それだけならただの偶然かもしれない
でも、これに”ほぼ不可能な殺人”という言葉が付けばどうだろうか。
そう、物理的に”ほぼ不可能”であったとしても
その殺人は成し遂げられる
そして、その犯人は口を揃えて
「無我夢中でやった」という意味の証言をするという。例えそこに合理性が無かったとしても
この事が明るみになったのは、その不可能とも言える殺人が出始めてから、だいぶたった頃
警察がこの事実を発見し、この山を調査した事からこの様な噂となったと言える
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