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そう言うと唯一の光源だった蝋燭の炎は消え
辺りは漆黒につつまれる
何一つ見えない、黒ローブもその闇に紛れたのだろう。
自身の呼吸音と鼓動しか聞えない
少しだけ空気が冷えた……ような気がした
「復讐と、言ったな」
そんな漆黒から、静かながら凛した声が聞こえる
「ああ…」既に覚悟は決めている
今更、変えるつもりはない
「相手は?」
「自分の人生を壊した…大西 アキラだ」
「理由は?」
「それは……」そうしてその光景をありありと思い浮かべながら話すのだった……
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