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「あの時、海斗君は、どんな気持ちで私に会ったの?」
昔の私は、ずっと1人で…周りからはよく冷たい目線向けられていた。だから、知りたかった。海斗君の気持ちを………
「もともと、俺が女装してたのは、俺がしたくてした事ではないんだ。なぁ…心花、俺が日本舞踊してたって言ったよな」
「うん、もしかして……その事が関係してるの?」
「あぁ…… 俺に日本舞踊を教えてたのが、俺のおばあちゃんなんだ。おばあちゃんは、とにかく思い付いた事をやろーとするんだ。俺は、いつも女役の踊りをしてた…。だから、おばあちゃんは俺に「女の子になりきってきなさい」って言われたのが始まりなんだ……」
「もしかして…あの時海斗君は、時間が過ぎるのを待つために公園に来たの……」
「そうだ…だってあんな姿恥ずかしいだろ!でもさぁ……あの時の心花は、どこか声を掛けずにはいられなかった。あの時の心花の反応を見て……何か守って……やりたかった…だよ」
私の顔は、りんごのように赤くなっていった。
私は、海斗君に聞きたい事は聞いた。後は、海斗君の問いに答えないと!!
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