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私達は、学校を出てしばらく歩いた。
歩いていた道は、私がいつも登下校する道だった。私は、海斗君に私の家を教えたことは無い。さらに、私の家の近くには、昔私が遊んでた公園しかない。それでも、海斗君はその道を歩き続ける。
海斗君は、私に話しかけなかった。
私もまた、海斗君に話しかけなかった。
そして、ついに海斗君が歩くのをやめた。私は、とても驚いた。海斗君が連れて来た場所は、昔私が遊んでいた公園だったからだ。
私は、恐る恐る海斗君に聞いた。
「海斗君……ここ知ってるの?」
「あぁーよく知ってる。
なぁ…心花は、誰かと約束した事あるか?」
「うん、昔の私を変えてくれた子と………でも、その子は、もうどっか行っちゃた………」
「もし…もしだぞ。また、会えたらどうする?」
「いっぱい、話すよ。だって、その子とこう約束したから。」
「「次会う時までにたくさんの友達を作って紹介するから」って」
「えっ!!」
私は、驚いた。私と海見しか知らない約束を…… 海斗君が知っている事に………
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