『団地』

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『団地』

私の妻は、とある団地に住んでいる富田さん(仮名)宅へ、もう一人のヘルパー末森さん(仮名)と二人で向かいました。 富田さんは、旦那さんと別居中で一人暮らしをしている60代後半の方でした。 妻「こんにちわ~」 富田さん「あ、どうも……」 末森「富田さん、こんにちわ」 妻「…………」 妻は、玄関に入るとなんとも言えない異様な雰囲気に見舞われたそうです。 妻「…この家………」 末森「…………だよね?」 末森さんも霊感があるらしく、二人はこの家に住人以外の“ダレカ”の存在に気付いたそうです。 末森「お邪魔しま~す」 妻「……ここかな?」 妻は、寝室にある押入れを開けました。 押入れの中は湿気が多く壁紙が歪んでいたらしのです。 末森「あ~、これはヒドイ…」 妻「うん…」 末森「…早く掃除して、早く終わらせよ」 妻「…そうだね」 二人は、心にモヤモヤを抱きながら作業を始めた…。
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