第10章 ミイ、ミヤ、ミウ、ミオ

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「俺は勿論だけど。お前も俺に触れるのも触れられるのも嫌ってほど生理的に受け付けないようには思えないよ。多分、そっちも何とかなる。それに何より俺たちは気が合うし、一緒にいて疲れない。安心してずっとそばにいられる。お前はコミュ障だからいろんな相手を試したことなんかないんだろうし、だからそこをよくわかってないみたいに見えるんだけど。これは案外稀有なことなんだよ」 わたしはなんと言い返していいかわからない。確かに、他には友達って友達もいないわたしが安心して素でいられる相手。そんな人他にはいないって言われたら。 でも、それは。友達だからこそ、異性としての特別な意識がないからこそって思ってた…。 「長く一緒にいられるって誰でも合致する条件じゃない。だから、俺たちは。パートナーとしてお互いの足りないとこを補いあって、上手くやっていけると思うよ、これからもずっと」
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