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私の地元には、ある有名な心霊スポットがあります。
地元で知らない人はいない程、修学旅行の夜交わされる怖い話に、必ず登場するこのスポット――御札で囲まれていて異様な雰囲気を漂わせている、一家心中があった一軒家。
これは私が学生の頃、サークルの先輩、裕子さんと達樹さん(仮名)がこの家へ実際に行った時の話です。『冗談半分で行くような場所ではない』事を伝える為に…と、お二人から執筆の許可を頂きました。
二人がこの家へ向けて車を走らせたのは――蝉の声が煩わしく感じる程の熱帯夜だったそうです。
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