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俺は迂闊だったぜ。
まさか、この甘ぁーーーーい蜜が人間の子供が仕掛けた罠だとはな。
しっかし、この虫籠。
狭っ苦しいぜ！！
おい！！開けろよー！！俺をここから出せや！！
ゆっさゆっさゆっさゆっさ・・・
うわっ！揺れる！揺れる！虫籠にしがみつかないと！！
ゆっさゆっさゆっさゆっさ・・・
どさっ！！
イテッー！！
何処だ？ここは？
ごつん！！
イテッ！！何だ？この見えない壁は？
ごつっ！ごつっ！ごつっ！ごつっ！ごつっ！
くそっ！！自慢の角でもびくともしないぜ？！
ん？触覚が、いい匂いを察知したぞ？
これは・・・ぺろっ。
何だ？このぷるんとしたゼリーは？
むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ・・・
うめぇーーーーーーーー！！砂糖の味！！人間の子供気が利くなあ。
って・・・安心してる場合か？！
出せや！！出さんかい！！ごるぁ！！そこの人間の子供！！
がしっ。
おい、人間の子供！！俺に何をさせるんだ！！
何だ？この紐は？角にまきつけて？
床に俺を置いたぞ？今だ！！逃げ出せ！！
ぐんっー！！
あれ？足が重い・・・
がっ！！
俺の角の紐に何を付けたんだ！！
後ろに・・・消しゴム？！
それを引っ張ってたというのか？！
重いー！！重いー！！歩けん！！歩けん！！足が！！重いーー！！苦しいーーー！！俺に何をさせるんだ！！取れ！！取れ！！この紐を取れ！！
「がんばれー『プトン』！！がんばれー！！もう少しだーーー！！がんばれー！！」
『プトン』って俺の事か？！人間の子供よお！！
結局俺は、こいつの囚われの身か？！
で、俺にこの人間の子供は何をさせたいんだ？！
重いーーー！！重いーーー！！足がーーーー！！ひぇーーー！！
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