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やがてボクらは炎に包まれ、長い時間をかけて焼かれていった。熱いとか痛いとかではなく、心地いいのでも喜びでもなく、苦しみも楽しみもなかった。ボクたちは一つに溶けあい、残るものは残り、消えるものは消え、その場を離れるべきものは、とっくに離れているのだった。でもボクは、いちこちゃんの手だけは絶対に離さなかった。ボクたちはお互いの手の感触を頼りにして、まだ見たことのない天国というところに向かって歩き始めた。
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