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ジュルリと名残惜しそうにディルドを離すと、後孔にピタリと先をつけた。かと思えば、一気に突き立てる。
「あっ、う、ああぁっ!」
入ってきた衝撃に、低い呻き声を上げた。
フーッ、フーッ、と何度か息を吐くと、馴染ませる間もなく引き抜いた。そしてまた奥へと埋め込む。
「んんっ、うっ、あああぁん、あんっ」
奥に誘うたびに、声が漏れる。
聞かせるためにあえて口は塞がなかったが、それすらも興奮の材料となってしまう。
「ああぁう、ヤバい。イクッ、イクッ!」
絶頂が近付いたのを感じ、うわ言のように繰り返す。
シーツを固く握りしめ、短く息を吐いた。下を見ると、待ちきれないとばかりに尿道口がヒクヒクと痙攣している。直哉は手の動きを速めた。
「ああっ、ん、あああぁああぁ!」
ひときわ高い声を上げると、欲望が弾けて白濁を吐き出した。それが飛び散り、自身の腹やシーツを汚す。
余韻に浸る間もなく直哉ははベットから足を下ろした。そのままシャワーに向かうのかと思いきや、コンセントへと近づく。
そっと盗聴器を手に取ると、息も整わぬまま話しかける。
「明日の夜九時、ウチに来い」
それだけ言うとブチリと引きちぎる、灰皿を振り下ろして盗聴器を壊した。
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