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「私はどうしても村上様の味方になってしまうので、何か言うのは反則だと思うのですが…お二人が一緒にいるのを見るの、とても好きですよ。」 俺も村上と一緒にいるのは好きだ。落ち着くし温かい…。それを第三者に言われるのはなんだか少し不思議な感じだけれど、単純に嬉しいと思った。村上だけではなく、自分も認められたような好かれているような温かい気持ちを貰った気がした。 けど、それが好きだとか付き合ってるとかそういう話になると混乱してしまう。付き合うって何だろう?好きってなんだろう?村上は何で俺を好きなんだろう…?俺とこの子たちの違いはなんだろう。村上はいつ、俺を知り好ましく思ってくれたのだろう。それを条件にするくらいには強く思ってくれている。 俺の村上への想いと村上の俺への想いの違いは何だろう。 ここでいくら悩んでいても答えが出るはずもない。半分以上残っていたお茶を一気に飲み干すと「ありがとう!」と伝え部屋を後にした。帰り際には会長の親衛隊は一時保留になっているという事も教えてくれた吉本にもう一度「ありがとう」と言うと頷き見送ってくれた。 変な感じで生徒会室を出てきてしまったし、仕事もまだまだある。今もきっと生徒会室で村上は一人仕事を黙々と片づけているのだろう。 疑問だとか、不安だとか色々あるけど、会長の事もいまだにわからず混乱しているけど、村上と俺との事で不満は今のところ誰にも言われていない。村上の親衛隊も、驚いていた風紀委員も否定はされなかった。だったら少しの間このままでいいのではないだろうか?村上には申し訳ないけれど、何か答えを求められたわけではなかった。ただ、俺と仲良く見えている事が嬉しいと、それだけだった。 ならば、解決しなければいけないことがたくさんある中、気まずいからと言って逃げていてはダメだと。個人的な事で止まっている場合ではないと気合を入れなおし、生徒会室へと急いだ。
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