~相瀬~

1/4
前へ
/191ページ
次へ

~相瀬~

♪♪~♪~ 笛の音と巫女の舞 湖の畔で交わされる言葉少ない時間 「晴明さま、、今宵もありがとうございました」 『美月どのにみやげを、、』 晴明が懐から箱を取りだし、 美月の手に置いた 「こっ、これを私に?」 美月はゆっくりと箱を開ける そこには金色のとても豪華かつ綺麗な扇子が 入っていた 『美月どのの舞に似合うよう、 お持ちしたかぎりだが、、』 美月は扇子を手に取り、ゆっくりと開く 金の扇子に描かれし蝶の柄 「あ、、ありがとうございます」 微かに赤らむ頬を隠すように 美月は俯いた 「晴明さま、、いま一度笛の音を お願い出来ますでしょうか」 ♪♪~♪~♪~ 夜風とともに響く笛の音と 金色の扇子と共に舞う 月の光が2人を照らし 穏やかな時間が刻まれてゆく
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加