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「あの!」
一人の女子生徒が声を上げる。大勢の女子生徒がさーっと道を開けた。「ん?」と疑問の声を漏らしているうちに、肩までまっすぐ髪を伸ばしているその少女は彰に「これを!」と手紙を差し出した。
ざわりと嬉しそうに周りは騒ぎ出す。すると彰の行動は一つしかなくて
「ありがとう」
とそれはもうイケメンに笑うのだった。
そしてまたつんざくような悲鳴が校舎前で響き渡るのだ。
そして学園のチャイムが鳴りだすと女子生徒たちは優雅に「「では、ごきげんよう。彰姉さま」」とお辞儀をし校舎の中に消えていった。
「ああ~~~、もう……」
呆然としていた彰はとりあえず手紙を丁寧にリュックにしまい、校舎に駆け込んだ。
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