短冊に想いをこめて

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 純平と会えなくなるのも、あと2ヶ月でもっと会えなくなるのも、これで告白しなきゃ終わりだってことも、全部、わかってる。  思えば、初めからスキンシップの多い奴だった。始まりは、高1の4月。 「あのー、これってどーするの?」  高校って、いろんな中学から人が集まるから、すごく緊張する。仲良い子たちとは離れて、環境も人も新規一変。友達作るのも命がけ。最初が肝心。絶対ミスれない。  そうやって肩肘張ってる私に、ずっと知ってた仲だったかのように話しかけてきたのが純平だった。 「このさー、提出するやつ。書いた?」  左隣の席。中学の男子は子どもっぽくて近所の悪ガキと同レベルって感じだったのに、知らない男の子が高校の制服を着た途端に、未知の生物になった。 「1年目から芸術系は選択だから、希望書いて、あそこの箱に入れておくんだって」  感じ良すぎず、悪すぎず。どういう間合いを取れば良いかよくわからない。 「んー、違う、っていうか、それは知ってるんだけど、佐倉さんはどうするの?」  え? 一瞬フリーズする。  どうするの? って、どういうこと? 「私は、書道かなー。美術、あんまり得意じゃないんだよね」     
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