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プロローグ 冒険の始まりと仲間
「さあ、そろそろ冒険へ行こうか!」
「ユウトちょっと待ってよ。
行くのは良いけど準備出来てるの?」
先走るユウトに声をかけたのは、小さい頃から一緒にいる幼馴染のカナだった。
「準備なんて前の日に、済ませてあるに決まってるだろ?
そもそも小さい頃からずっと、この日が来るのを待ちわびてたんだから、早く旅へ!冒険へ!行きたいんだよ。」
「はぁ・・・」
何かを手に持ちながら、自慢気に言うユウトにため息をついた。
「カナどうした?」
「ユウトあんたね?
家にこの荷物忘れておいて、よく言えるわね・・・」
「これ忘れたら冒険する前に、道中で死んじゃうでしょ?」
「あれ・・・?」
そうユウトが忘れた物は、旅に使うお金と地図であった。
「ここに入れてたはずなんだけど落としたのかな―?」
「落としたのかな―?じゃなくてユウトのお母さんが、慌てて持って来てくれたのよ?」
「えっ?お母さんが?」
ユウトがまだ小さい頃にお父さんを亡くし、お母さんと共に二人で暮らしていた。
「お母さんありがとう!
行ってきます!」
「まあそこら辺にして、そろそろ行きましょうか。」
カナはもう馴れているのか、怒りが収まりカナも冒険の旅の最終確認を始めた。
「カナ 荷物多くないか?」
「そうかな?
女の子としての必要な物と薬くらいよ?」
かなはそう言ってユウトを納得させた。
「まあいいか。
それじゃ本格的に行くか!」
「そうね。
行きましょうか。」
こうして 二人の冒険ははじまったのである。
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