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線路は続く
「せ~んろは続く~よ~どこまでも~♪」
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いつからか分からない。僕たちは今みんなで乗る幸福への機関車に乗っているんだと思っていた。
だがそれは、間違いだった。
それに気づいたきっかけは、進路選択で先生が発した言葉。
「君が行ける道はこの高校だけだ。これから勉強したとしても一ランク上の学校が関の山だろう。どうする」
無理だと言われていることにどうすると聞かれても、と頭を掻き、こう返した
「前には道はないのですね」
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