それは、知らない間に

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 しばらくするとネット不良のメッセージが、画面中央に現れる、いくらボタンを押そうが、コードを確認しようが、繋がらなかった。  部屋を出て、母親に話すと、契約を切り、インターネットを辞めたと言う。  これに驚愕した裕也は、怒りを通り越して、その場に膝をついた。 「あなた、私達を殺してまで、ゲームをしたかったのね」 「いや......」  全てバレてしまった事に顔色が変わるほど、裕也は血の気が引いた。 「今日、学校から電話があったの。先生と話しをしたら驚かれたわ」 「いや、これは......」 「だから、私達も、貴方を殺したのよ」  母親の笑顔が妙に怖かった――――
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