事実は小説よりも怪談なり。怒り

3/6
前へ
/6ページ
次へ
四国の屋島と言えば 遥か昔 源平合戦の古戦場あとでして まあ 有名ところです そこで 観光名所になってる 某寺では 那須与一が 平家の舟の扇の的を射ぬいたと言われる 源平の船が戦いを演じたのがまる見えになるくらい 素晴らしいパノラマ が拡がっていて 見晴らしよく 日本史好きな私は 八百年以上前の源平合戦を 想像しては 楽しみましたが そこでは かわらけを投げることができて まあ うちの高校の友人たちは こちらに熱中してましたね どこまで 遠くへ飛ばせるかなんて いやはや 無邪気と言うか。。。 まあ私も一回投げましたがね かわらけ投げは 別に この不思議な話とは関係ないので もう一つ この寺で 有名なのが 狸 なんですよ 狸は 四国では かなりポピュラーな妖怪と言うか 信仰の対象になっていて その寺院では 狸の像が あったり いくつか 小さな狸の置物やらを 見ることができます さて ここで うちの馬鹿な生徒が こともあろうか 太○郎狸(日本三大狸の一人)の像に向かって 「アホみたいじゃなあ 狸をこんな所に置いてさあ まあ狐ならば お稲荷さんてことでわかるけどよぉ」と貶しては もう一人が「狐造るつもりがよぉ 造ったやつの腕が悪くて 狸みたいになっちまったンじゃねえ」 と二人 ゲラゲラ笑っては 馬鹿にしていたのだが まあ そのあとの展開からすれば これで 狸を怒らせてしまったようでしたねえ って おいおい まさか 狸が化けて出たとか? 何て思っていますか? いやいや 違いますねえ 彼ら 実は 狐よりも 変化の力は 上だと昔から言われていて そこで 「狐造るつもりが云々」って言ったのが逆鱗に触れたのかもしれませんね ちなみにこの太○郎狸は 日本三大狸のなかでも 一番の変化上手だと言われています さて では 何が起きたのか 描いていきましょうかね
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加