少年の探すもの

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翌日、少年の担任教師に話しを聞いてみた。 すると、ここ一年で少年の身の回りで、多くの死が訪れた事がわかった。 少年の家は両親と祖母の四人暮らし。 少年の父親は仕事で家を留守がちだったが、優しい母親と祖母がその分少年にたくさんの愛を注いだ。 学校行事には必ず母親と祖母が参加し、少年が怪我をした時には母親はすっ飛んできた。 何処に行くにも一緒で、重い荷物を母の代わりに持ったり、足の悪い祖母の手を引いて歩く姿を、教師たちはよく見かけたという。 少年は学校以外でも、いつも明るくて笑顔だった。
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