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怪談も夏の風物詩とはいえ、私は君の枕元にたってまで歩きスマホの危険性を訴えたくはないんだ。
ダイエットしたいのは本当だが骨になる気はない。
そういうわけだから運動を諦め、必要なカロリーを最小限度に控えているわけなんだが、これがひどくおなかがすく。
胃から込み上げる不快感がなにか食えと脅してくる。
さらにはこういうときに限って何故かみんなお菓子くれたりするんだ。なぜだ。
私が知らないだけで実はみんなダイエット探知機とか持ってて、私のダイエットの気配を察して食べ物を与えようとしているのか!?
ここで誘惑に屈するような私じゃないぞ。
この教室で君を待っていたのも変な誘惑から私を守ってもらうためだ。
さあ我が親友よ、今日はナイトになってくれ。
君の力で、私は帰り道の駄菓子屋とかコンビニの誘惑から守ってくれ。
私はダイエットを成功させ、この夏こそプールに赴いて筋肉質の痩せ型イケメンにナンパされ、そしてめくるめく少女漫画のような甘酸っぱくも照れ臭い青春を!人生のわずかなときをLEDよりも明るく照らすんだ!
……え?
今川焼を持ってる?
私と半分のしようと想ってた?
……え、ええとだな。
そ、そうか。
わ、わが親友の申し出を断るわけにはいかないからな!ダイエットにもチートデイとかストレス解消とか必要だし!
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