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夏と言えば水着だがそのためにはダイエットだ。
やあ親友。
ついに!と言う言葉から始めよう。
ついにこの季節が来てしまったんだ。
七月だ、七月。
梅雨の曇天はどこかへ立ち去り、道路のあちこちで雑草が芽吹き、学生は旅行の計画をたて、花壇からチューリップが消えてひまわりが立ち並ぶ。
道を歩く子供の手にはプールバッグ、家のポストに花火大会のチラシと盆踊りのお知らせ。
イベントは楽しげな夏を演出しているが、実際はどうだろうか?
太陽が吐き出した熱線は私の肌をちりちりと焼き、日焼け止めを貫いて斑に焼くし、
熱帯夜は私の体力を容赦なく奪う、かと思えば何に抵抗しているのか街の店舗はこれでもかと言うほどのエアコンだ。
あれは夏に対して結界でも張っているつもりなのか?その副作用で薄着の体が冷やされる身にもなってみろ。
おかげで涼を求めて飛び込んだショッピングモールで熱い紅茶をオーダーしたものの、帰路で汗だくになってしまう。
溜め込んだ夏休みの宿題は計画変更を余儀なくされ、通うはずだった夏期補修は三日坊主ならぬ一日坊主だ。
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