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ーなぜ私が死ななければいけないのかー
余命宣告から1週間が経った。
家族はなんだかよそよそしくなってしまったような
私を甘やかしてるような、そんな気がした。
その態度が逆に私は死ぬのだと思い知らされる。
心のどこかでほんとは嘘なんじゃないかと思っていた余命宣告。嘘なんかじゃなかった。
私はあと5年で死んでしまう。
なぜ私が…という思考が頭から離れてはくれない。
この世に悪い人はたくさんいるのになぜ私なのか。
こんなに元気なのになぜ私なのか。
なぜ私だけが先に死ななければならないのか。
そう考えると世界にひとりだけ取り残されてしまったような疎外感に苛まれる。
こんな時でも学校には行かなければならない。
めんどくさい、と思いながらも家にいれば死のことを考えてしまうから学校に行ってる方が楽だといえば楽かもしれない。
「おはよう、最近調子悪そうだよ?」
親友に声をかけられた。
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