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シュークリーム
僕はシュークリームが大好きだ。
好きなお菓子は?と聞かれたら即答するし、テレビ番組のスイーツランキングなんかでトップにないと怒るほど大好きだ。勿論三食シュークリームだっていいし、一か月シュークリーム生活だってどんとこいだ。
シュークリームを生み出した人を、僕は心から尊敬、いや崇拝しているといっても過言ではないが、ホイップクリームが入っているもの、あれはだめだ。あれを思いついた人は末代まで祟られたらいいと思う。シュークリームにはカスタードだと、相場は決まっているものだ。カスタードにバニラビーンズくらいでいい、シンプルなものこそ真価が光る。
そんな僕は、夢にまでシュークリームを見る。アレにまみれる子供じみたものから、至高と言えるソレにかぶりつくものまで様々だ。
ある日、僕は今までにないくらい大きいシュークリームに、夢の中であいまみえた。僕はシュークリームに対して、夢でもリアリティを求めている。いままでは出てきても、大きくても僕の手のサイズを越える程度だったが、今回はそれを遥かに上回っていた。
僕の体そのものがシュークリームになっていた。
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