1327人が本棚に入れています
本棚に追加
タクシーがいきなり止まったかと思うと
秋月が素早く降り、どこかへ行ってしまった
俺はサンドイッチを
食べながら少し待っていると
大:はい、静ちゃんの靴
そう言って
俺のスニーカーを脱がし
靴を履かせる
とても高そうな靴
靴のサイズはぴったりだ
俺、秋月に靴のサイズなんか
教えたっけ…
色々、考えているうちに
会社に着いた
遅刻ぎりぎりの時間だが
一応間に合った
静:遅くなってすみません
おはようございます
そう言いながら
急いで自分の席に向かおうとした時
グイッ
秋月に腕を捕まれ
周りに聞こえないように耳元で
大:帰ったら色々しようね、静ちゃん
そう囁くと
手を離す
そして
みんなに聞こえるように
大:八木先輩
楽しみにしてます
俺は恐怖で固まった
…帰ったら?
もうあんなことは嫌だ
壊れてしまう
身体が細かく震えだす
立ち尽くしていると
ビクッ
いきなり後ろから
尻を触られた
勇:静ー
ほら早く仕事始めろよ
先輩に引っ張られ
椅子に座らされる
秋月が先輩をにらんでいる
勇:大樹も早く戻って仕事しろ
大:…はい
秋月が自分の席に戻る
少し恐怖が和らいだ
秋月から逃れる方法を考えなくては…
最初のコメントを投稿しよう!